ウォーキングコラム

2013年11月

ジレンマから抜け出せ!物事の質を高める「プロセス」とは

ウォーキング「プロセス(process)」 ・・・。ご存知の通り、プロセスとは、過程や手順といった意味を持つ言葉です。 ビジネスシーンでは、「開発プロセス」や「業務プロセス」といったように、工程や進行、作業の流れとして使われる事が多くあり、指導現場などにおいては、「プロセスを大事にしろ」とか「プロセスを考えろ」といった具合に、目標までの道筋に対して使われたりもします。このプロセスの違いで、評価や価値など「成果(品質)」や「感動(満足度)」が違ってくることがあります。では、具体的に「プロセス」とは何か。

これを解りやすく料理に例えて説明するとき、プロセスを「レシピ(手順)」として表されることがあります。

プロセスを料理で表す

上の図から見てとれるように、どんなに一流の材料(食材)と、一流の技術(調理器具)が揃っていても、優れたレシピがなければ、美味しい料理は作れません。例えば、シチューを作る場合のレシピを考えてみよう。 レシピに従えば、誰でもシチューを作ることができます。しかし、皆が皆、同じ味で同じスタイルのシチューを作る必要はないはずです。料理というものは個性でもあり、各人それぞれスペシャルなものを作ろうとする楽しさがあります。

「シチュー」という基本のレシピを抑えていれば、ジャガイモがさつま芋に変わっても美味しいシチューは作れるし、シチューに人参が入っていなければならないという決まりはない。ビーフシチューもあれば、パンプキンシチューもあるのだから、シチューはホワイトだと決めつける必要もない。具の大きさにしたって、ゴロゴロと大きなものもあれば、野菜嫌いの子どものために細かく刻んだものもあるのだから、色んな形のシチューがあって当然だ。

どんな料理であっても、基本のレシピにスペシャルなエッセンスを加えれば、それが独自のレシピとなって、味わう人の舌を喜ばせることができる。「おふくろの味」とは、まさにそれで、「独自の秘伝レシピ」を作り上げることが、ここで言う『プロセス』であり、結果として、成果や感動に結び付くというわけです。

少し遠回りをしてしまいましたが、本題へ戻ります。

組織のできること、できないことを判断するための指標に、リソース(資源)、プロセス(過程)、バリュー(価値観)だと説く一冊の本があります。『ジレンマは、解決できる』として、クリステンセン教授が示した処方箋のような本書の中から、印象深い言葉を一部ご紹介します。

●組織のできること、できないことを評価する方法

プロジェクトに取り組んでいる個人に仕事をうまくやる能力があれば、そのような人が所属する組織にも成功する能力があると考えがちである。しかし、かならずしもそうとは言えないのだ。同じ能力を持つと思われる二つのグループを、異なる組織で働かせてみると、仕事の完成度が大きく異なることが多い。これは、組織で働く人材やその他の資源に関係なく、組織自体の能力というものがあるからだ。確実に成功するためには、目的にあった人材の選定、訓練、動機づけだけでなく、目的に合った組織の選択、構築、準備にもすぐれた手腕を発揮する必要がある。

(引用:クレイトン・M.クリステンセン著書 「イノベ-ションのジレンマ」第八章より)

もちろん、これは企業という組織における考え方だが、先ほどの料理の例えと繋がる部分もある。一流の材料と一流の技術があったとしても、それをうまく活かすための「独自の秘伝レシピ」がなければ、成果や感動を与えるだけの料理はできないのです。

ウォーキングにおいても、同じことが言えます。同じ距離を歩いていても、なかなか痩せないという人、腰や膝を痛めてしまう人、面倒になって歩くのを止めてしまう人、個々に「歩いている」には変わりありませんが目標を断念したり、失敗してしまうのは、プロセス(レシピ)に問題があるということなのです。

ウォーキングの基本をしっかり抑えたうえで、個々の目標や目的といった動機づけを行うことでモチベーションを保ち、それを成し遂げるために必要なウォーキングの頻度や負荷、時間やコースなどを何通りか考えてみる。また、ウォーキングによるケガや事故から身を守るための準備はどのように行えば良いのかなど、普段、何気なく後回しにしてしまっているような事も、少し立ち止まって考える時間を作りながらウォーキングを楽しむ!そして何より、そのプロセスをも楽しむように心がけてみると、ウォーキングの質もより一層高まると私は考えています。


今宵は、自分自身における“プロセス”を考えながら、自分のカラダと素直に話し合うゆっくりした時間を作ってみては、いかがでしょうか。くれぐれもカラダを冷やさないように・・・。



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